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イベント
パフォーマンススペース

まちの人をゲストにお呼びし、参加者と気軽におしゃべりする座談会です。

今回は、豊橋を拠点にフリーランスでクライアントワークや自社製品(文具やデスク用品)の開発を行っている方を招き、普段の仕事の話や商品開発の裏側などについてお聞きします。

日時:1月24日(水)19:00~20:00

場所:パフォーマンススペース

ゲスト:橋口貴志(rustic lab)

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レポート

図書館スタッフが色々な人をお招きしながら、平日の夜に交流を楽しむ不定期企画、図書館「夜会」。

今回のゲストはまちなか図書館のすぐ近く、水上ビルにてクライアントワークや自社製品のプロダクト開発を行っている橋口さんです。

参加者のみなさんは、橋口さんのことを元々ご存知だった方もいれば、テーマに関心があってお越しいただいた方もいらっしゃいました。

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まずは橋口さんがどのような経歴を辿ってきたのかお尋ねしました。

スライドを映しながらお話を伺っていくと、いろいろな経験をされてきたようで…?インドカレー屋で働いていた時もあったりと、気になる点が盛りだくさんでした。

元々モノづくりをしようと考えていたわけではないそうで、最初は仲間内でCDジャケットのデザインなどを作ってみるところからだったとか。

橋口さんは淡々とお話しされていましたが、なかなか普段聞けないような刺激的なお話ばかりでした。

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続いて橋口さんがプロダクト開発し、取り扱っている「イレコ手帳」を元に、どのような流れで現在に至ったのかについて。

最初は3人でオンラインで打合せをしながら企画を練り、コンペに応募して一定の評価をされ(厳しいことも言われたようですが)、そこから実際に製品化に向けて打合せを重ね、実現するために協力してくれる会社を探し・・・なんとか現在に至っているとのこと。

イレコ手帳はマンスリーとウィークリーを同時に見ることのできる、特殊な構造のプロダクトなので、使用する紙や製本方法(綴じ方)が簡単ではありません。様々な会社に足を運んで商品の説明をしても断られるばかりだったという話もありました。

(ちなみに断られるばかりで心が折れそうなときにつくった他のプロダクトもあるそうですよ)

開発段階の製品サンプルなども見せていただき、紆余曲折あって現在の形になったんだな…と実感します。

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ここまで橋口さんのお話を伺いながら感じたことは、「人とのつながり」が重要であるということ。

橋口さんの体験談を聞いていると、要所要所で貴重な出会いをされているなあと思いました。

それは一緒にモノづくりをする仲間であったり、カレー屋で働いているときに出会った人であったり、製本について親身になって話を聞いてくれた企業であったり…。

今は橋口さんのソロプロジェクトになっているものの、当初イレコ手帳を一緒に考えたメンバーとは今でも交流があるそうです。

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最後に豊橋について。

豊橋を拠点にしていることの意味や良さ、困ることなど幅広にお尋ねしました。

橋口さんからは「豊橋で何も困らない」というお話がありました。

打合せはオンラインでもできるし、豊橋で何かを創るということに不便を感じることはないようです。

遠く離れた人とも容易にコミュニケーションが取れるようになった今だからこそ、場所は関係ないのかもしれないですね。

それ以上に今は、水上ビルに住み、お子様も商店街の子としてかわいがってもらっているような地域性に感謝しているとのことでした。

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まちなか図書館からはプロダクトデザインに関する本やアイディアの生み出し方のヒントになるような本をご紹介しましたが、多くの方に借りていただくことができました。

やはり普段聴くことのできない話を直接伺うと、さらにいろいろなことに興味をもつきっかけになりますね。

イベント終了後も参加者同士で交流が生まれるなど、よい雰囲気の夜会でした。

また別の夜にお会いしましょう!