平成27年度 8月 「平和を求めて」図書館資料展記念座談会

イベント
平成27年度「平和を求めて」図書館資料展記念座談会
 「平和を求めて」図書館資料展の関連行事として、座談会を開催しました。101人の方にご参加いただきました。
日時:8月1日(土)13:30~15:30
会場:中央図書館 3階 集会室
●発表:村上奈乃葉さん、赤塚稜哉さん(南陽中学校1年)
●座談会:
鈴木勤さん(日中戦争体験者)
小川勝夫さん(豊橋空襲・豊川海軍工廠空襲体験者)
村上奈乃葉さん、赤塚稜哉さん(南陽中学校1年)
伊藤庸補さん(愛知県立豊橋東高等学校2年)
大須賀久実さん(市立豊橋高等学校3年)
司会:広中一成さん(三重大学非常勤講師)
●合唱: 「あすという日が」 羽根井土曜ひろば「歌を楽しむ会」

<発表>~私たちが学んだこと、伝えること~
 本年も中学生に、小学校のときに学習したことなどを発表していただきました。村上さんは、広島に関する4つの作品を読みました。そして、「原爆が落とされたことで、多くの夢・希望・未来が消えてしまう」ことや「まだ原爆の後遺症が残っている人もいる」ことを知りました。「そのことを忘れずに私たちは伝え、100年後、200年後も戦争という悲劇が起こらない世の中にしていくべき」と発表しました。赤塚さんも「つなげてもらったこの命を大切にして、戦争で亡くなられた方たちの分も精一杯生きていこう」と発表しました。


<座談会>~私たちのバトンをあなたたちへ~
 座談会は、まず鈴木さんが日中戦争の体験を、小川さんが豊橋と豊川海軍工廠の2つの空襲の体験を話しました。それらをもとに4名の中・高生が質問をし、それに答える形で進めました。「初めて銃を持ったときはどう思ったか」「目の前で死んでいく仲間を見てどう思ったか」「空襲のときは何を考えながら逃げたか」「戦争に参加したり、巻き込まれたりしたことについて疑問を抱くことはなかったか」など質問が出され、お2人が答えました。そして最後にお2人から中高生や参加者へ、平和の大切さを訴えるメッセージが伝えられました。お2人の平和のバトンが、参加者全ての皆さんにつながったと思います。



<合唱>~あすという日が~
 羽根井校区の「土曜ひろば」で月2回、子どもと大人が一緒に合唱を楽しんでいる会のメンバー15名が歌「あすという日が」を発表しました。「明日という日がある限り幸せを信じて生きていこう」と、明日への希望を豊かなハーモニーとともに伝えました。これからも大人も子どもが一緒になって、平和のバトンをつないでいこうという気持ちが会場いっぱいに広がりました。
羽根井土曜ひろば合唱団のみなさん