平成28年度(第25回)「平和を求めて」図書館資料展
特攻は今 ~戦後71年目の現状をさぐる~
と き 平成28年7月9日(土)~8月28日(日)
と こ ろ 豊橋市中央図書館 2階 展示コーナー
入 場 料 無 料
〈図書館内関連行事〉
ところ(共通):中央図書館3階 集会室
記念座談会・発表
と き:平成28年8月6日(土)13:30~15:30
映画「早咲きの花」
と き:平成28年8月14日(日)13:30~15:30
今年は戦後71年、戦争体験者が確実に減っていく中、特に特攻の体験者やその家族から話を聞き取り紹介しました。また、愛知県内の特攻基地跡や広島、山口、福岡県などの記念館・資料館を取材した記録もあわせて紹介しました。特攻隊員からは特攻へ行く前の思いや訓練の様子をパネルや冊子で伝えることができました。県内にも特攻基地があったことや全国には記念館があり、特攻の様子を伝えていることを知っていただけたと思います。昨年より女性の姿が多く見られました。期間中の来場者数は、4,290名でした。
展示コーナーには、小学生から90代のお年寄りまで、1日平均102人の人が訪れました。特攻に関する資料では、豊橋出身の特攻兵の遺書(コピー)、守り刀などを展示しました。「泣けてきました」「涙が出そうでした」などのアンケートも複数ありました。また、孫が祖父から聞き取ったレポート、大和ミュージアムから借り受けた戦艦大和生き残り乗組員の証言などもよく読まれました。アンケートにあった「特攻に行かれた先人の魂に心を強く打たれた」方が多かったと思われます。来年も新たな視点から平和の尊さを訴えていきたいと考えます。
【 アンケートより 】
アンケートへのご協力ありがとうございました。115名の方より資料展のアンケートをいただきました。以下その一部を紹介します。
○ ぼくは12歳なので戦争のことを全く知りません。でも今日ここに来たことによって戦争の悲惨さを知ることができました。また、特攻隊の遺書等を読んで、涙が出そうでなりませんでした。またこういう展示があったら見に行きたいです。(10代)
○ 当時のことがよく知れる機会になったのでよかったです。興味がわいたので自由研究をやりたいと思います。(10代)
○ 今年98歳になった祖父は自分が子どものころからの戦争の話を聞かせてはくれません。現物の手紙や遺書を見ていると、生き様や勇ましさとともに裏には「生きたかった」という気持ちが見えるようで涙しました。誉めてほしいという気持ちは今も変わらない少年の心だなと思うと、少年が国のために散ったことが切ないです。そんな命の上にいる自分たちは何ができるんだろうと考えさせられます。(30代)
○ 小学2年生と来ました。「特攻」という言葉を知らない世代が多くなった時代、こういう思いで故郷を去った人、家族の思いを語り継ぐことで平和につながっていけばと願います。企画が又ありましたらと思います。(40代)
○ 享年16歳6ヶ月で還らぬ人となられた全国最年少の神風特攻隊員の方が豊橋の方であったということに驚きました。(50代)
○ 「身を九重の花と散るらん 野村龍三を偲んで」を読んで泣けてきました。ありがとうございます。(70代)
○ 特攻隊員の最後の手記を読むと熱いものがこみ上げてまいります。私は8歳で終戦を迎えましたが、平和の尊さを改めて痛感いたしました。すばらしい企画に感謝しております。 (70代)
○ すごくよかった。五輪に燃えている時こそ忘れてはならない戦争だ。(70代)
○ なぜ若者を戦場に送ったのか、2度と若者を国家の犠牲にさせない。もっとしっかりしたメッセージを出さないと見るものに平和の訴えが届かない。(80代)
○ 愛知県内にも特攻基地があったこと、初めて知りました。戦いの終末の姿を想うと、当時の気持ちがいかばかりであったかとの思いを強く感じた。(80代)
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