平成28年度「平和を求めて」図書館資料展記念座談会
『特攻は今 戦後71年目の現状をさぐる』
とき:8月6日(土)13:30~15:30
(2)記念座談会・発表 ―語ろう 私たちの戦争をー
発 表: 吉川 晴賀、池田沙侑葵(牟呂中学校1年生)
座談会: 北川吉久(元陸軍海上挺進特攻隊員)
杉田洋子(元陸軍振武特攻隊員の妻)
*会場内よりの参加
富田政男(元海軍震洋乗組員)
服部利孝(元海軍予科練習生)
場 所: 3F集会室
日時:8月6日(土)13時30分~
入場者 48名
< 発 表 > ~戦争の学習を通して学んだこと~
本年も中学生が小学校のときに学習したことを発表しました。吉川さんは、沖縄戦を体験し生き残ったおじいさんの体験談を語ってくれた方の話から、心に残った言葉「自分が生きて悪かったと思ったことや毎日が命日だったこと」「戦争は勝っても負けても悲惨」などを発表しました。池田さんは、豊橋空襲を体験された方の話から、自分の住んでいる地域にも空襲があり、特に町のまんなかは火の海になったことを知らされショックを受けたことを発表しました。戦争は無差別に人を殺してしまうので、本来の死ぬ順番が変わってしまうことを知り、戦争は絶対にやるべきでないこと、平和を愛し命を大切にしていくことを改めて誓いました。
< 座談会 > ~語ろう 私たちの戦争を~
はじめに、「回天」や「震洋」などの特攻兵器について説明しました。北川さんからは、特攻艇マルレについて語っていただき、特攻の訓練で実際に行った「猫の目訓練」をやっていただきました。また、杉田さんからは守り刀や寄せ書き、孫の聞き取りレポートなどを紹介していただき、夫の戦後の姿も語っていただきました。また、会場からも「回天」「震洋」の二つの特攻兵器を体験された富田さん、出撃しする特攻機を見送った服部さんからも体験を語っていただきました。アンケートには、「体験者の言葉は心にしみた」「所々涙を流さざるをえない気持ちになった」などの言葉が見られ、入場者のみなさんの心に平和の大切さを強く訴えかけたと思われます。