イベント
ウェルカムゾーン
中央ステップ

毎月第3週の週末に行う館長企画。
館長の種田が、いま一番気になっている人、会ってみたい人、皆さんにぜひ知ってもらいたい人をお招きし、ゲストとの共通項を軸にお話しします。
2月のゲストは、技科大の小野悠先生。「移住」「子育て」という共通項を入り口に、豊橋で働きながら子育てする面白さや豊かさについてトークします。

日時:2月19日(土) 14:00~

場所:まちなか図書館2F 中央ステップ

講師:種田澪(まちなか図書館長)
   小野悠(豊橋技術科学大学 建築・都市システム学系 准教授)

定員:50名(参加無料)

レポート

ゲストの小野先生は、都市工学がご専門で、”まちづくり”の専門家。

以前、とある集まりの場でご挨拶する機会があり、豊橋に移住して小さなお子さんを育てながら働かれているという共通項を知って、ゆっくり話を聞いてみたいなと思っていました。

そんな中で実現した今回の対談。

事前に研究室のHPを覗いてみると、「博士課程在学中にナイロビのスラムで暮らす」の文字が。どういうこと?詳しく知りたい!と対談でもしつこくお聞きしてしまいました。

その他にも、「興味を持ったことはとにかくやってみる」という一貫した小野先生の姿勢や行動が、聞いていて清々しく、同じ働く母としてとても刺激を受けました。「子どもと一緒に20時には就寝して、午前2時から6時までが自分の時間」という話は、驚きとともに、小野先生らしいエピソードで妙に納得してしまいました。

まちづくりの話では、以前にお住まいだったという松山市についても伺いました。

都市の規模や歴史・文化が違えば、目指すまちの姿もそれぞれに違うのだということを改めて感じました。

私が以前に住んでいた東北でも、震災後は”まちづくり”が大きなキーワードになっていましたが、復興の文脈でのまちづくりとは違う、いまある”まち”をどうつくっていくのかという考え方がとても参考になりました。

「最近よく耳にするけど、”まちづくり”って一体なんですか?」という私の乱暴な問いに対しても、考えるタネをたくさんもらうことができました。聴きに来てくださった方々にも、発見があったのではないでしょうか。

最後に、おすすめの一冊をお聞きしました。

「科学の社会史」 古川 安(筑摩書房、2018)

科学者でもある小野先生。科学がどこから来たのか、科学とどう付き合っていけばいいのかということを考えていたときに読んだ本とのことで、一般の人から遠くなってしまった”科学”について、親しみを持ってもらえたらとご紹介いただきました。

専門書のため豊橋市図書館には所蔵がありませんが、愛知県図書館に所蔵がありますので、まちなか図書館3階レファレンスカウンターで取り寄せの手続きが可能です。

小野先生、ありがとうございました。

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