イベント
中央ステップ

館長の種田が、いま一番会ってみたい人、皆さんにぜひ知ってもらいたい人をお招きしてお話しします。

9月のゲストは、器のギャラリーショップ「perche」店主の杉山佳子さん。

地元東三河で活躍する作家はもちろん、各地のクラフト展に足を運び、若手作家の発掘にも力を入れています。

1年前にオープンしたまちなかのレトロビルにある隠れ家のようなお店について、オープンの経緯や現在の想いなどお聞きします

日時:9月17日(土) 14:00~15:00

場所:まちなか図書館2F 中央ステップ

講師:杉山佳子(うつわペルシュ店主)

定員:50名(先着順・参加無料)

レポート

駅前のとある飲食店でたまたま手にした1枚のお皿。

どこのお皿だろう?と興味をそそられ、そこから巡り巡ってたどり着いたのが、今月のゲスト・杉山佳子さんが営むお店「うつわペルシュ」でした。

ペルシュには、いろいろな作家さんの器が並んでいるのですが、どことなく統一感があって見ていて心地が良い。

世の中に数多ある器のなかから、この器たちをセレクトした人に会ってみたい!という気持ちから、出演のオファーをさせて頂きました。

10年近く料理講師をされているという杉山さん。

なぜ器のギャラリーショップをやろうと思ったのか、というところから対談はスタート。

新しいチャレンジへと踏み出したきっかけや、「お店をやろう!」と思いついた日から4か月でオープンさせてしまったという驚きのエピソードまで、楽しくお聞きしました。

実際にお店で扱っている器の現物もお持ちいただいて、テイストの異なる3人の作家さんの作品をご紹介。

なんと、そのなかの一人である作手窯の鈴木健史さんが、会場に来てくださっていました!

鈴木さんにも、作手窯の工房の話や器の話などお聞きしました。ありがとうございました。

ペルシュのホームページでは、杉山さんが実際に作家さんのもとを訪ねて、手しごとの現場を取材した内容が発信されています。

「器のもつストーリーや作家の想いを届けるのもお店の役割のひとつ」と話されていたのが、印象的でした。

「お店のオープンから1年、改めてなぜこのタイミングだったのか?」という話から、最後は”コロナ禍での価値観の変化について”へ。

日々に忙殺され、本当にやりたいことに目を向けられていなかったところから、コロナをきっかけに考える時間が生まれ、新しい選択をするに至ったこと。暮らしを大事にする、健康に目を向けるといった流れの中で、健康を支える食やそのための道具である器にこだわるという意識を持つ人が増えたという話は、とても興味深く、自分にも同じような変化があったなと感じることが多かったです。

最後に、おすすめの一冊をお聞きしました。

「伊藤まさこの器えらび」 伊藤まさこ(株式会社PHP研究所、2019)

スタイリスト・伊藤まさこさんの本。

伊藤さんの食器棚には、高価なものから手ごろなもの、有名な作家が手掛けたものから手作りのものまで並んでいて、

”好き”という感情で、器を自由に楽しんだらいいという考え方にとても共感すると話されていました。

杉山さん、どうもありがとうございました。

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