穂の国とよはし芸術劇場PLATが企画制作をおこない、今年で第9弾となる「高校生と創る演劇」。

この企画に対する想いや、関係者にしかわからない見所やポイントなどについて、図書館スタッフとPLATスタッフが過去の出演者も交えてトークします。

  日時:10月8日(土) 14:00〜15:00

  場所:2F 中央ステップ

  申込不要、当日先着順

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レポート

まちなか図書館から歩いて行ける劇場、穂の国とよはし芸術劇場プラットとの連携企画。

すっかり恒例企画となってきました。

今回の話し手は、穂の国とよはし芸術劇場プラットスタッフの長坂さんと、まちなか図書館スタッフの増田、そして「高校生と創る演劇」に迫るため、過去の出演者である長谷川さんにもお越しいただきました。

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まずはPLATについてのお話から「高校生と創る演劇」について。

この「高校生と創る演劇」はPLATの特色ある事業と言っても良い事業で、高校生とプロのスタッフが一緒に作品を創りあげるというもの。

自分が高校生の頃にあれば絶対に参加していた…!と羨ましく思いながら、参加している高校生の様子を伺いました。

ほとんどが「初めまして」の相手と限られた時間で作品を創っていく中で、次第に参加者達に変化が見られるとの事。

過去に出演した長谷川さんからも、「今の自分をつくりあげている物の中で、「高校生と創る演劇」に参加した時間は本当に大きい」という言葉が出ました。

PLATのこの企画は単発的なものではなく、参加した高校生一人一人の人生に影響を与えるものなんだなと思う言葉でした。

ちなみに長谷川さんは、高校2年生の時と3年生の時の2年間「高校生と創る演劇」に参加し、その時は名古屋から通っていたんだとか。

通うだけでも大変なのに、2年間参加したということは、それだけ実のある内容だったのだと思います。

実際に長谷川さんは今、俳優を目指して頑張っているそうです。

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(トークに参加してくれた方の中には、当時長谷川さんと一緒に舞台に立った人も。今でも交流は続いているようです。)

さて、では今年の「高校生と創る演劇」は!?ということで…

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11/5,6の二日間で公演予定の「せんをかく」です。

(→無事終演となりました!)

チラシ内で おじいちゃんから聞いた話なんですけど… と書いてあるように、テーマの一つに口伝が挙げられるとのこと。

この豊橋に伝わる伝承や民話など、そういった話が盛り込まれるようで、実際に市内に話を聞きに行ったそうです。

「高校生と創る演劇」では、今回のように地元豊橋の情報を落とし込んだ作品が少なくありません。

図書館に資料を探しに来た、ということもあるようです。

せっかくなので今回のトークでは、地元の民話が載ったものや、昔の地形がわかるような資料なども集め紹介しました。

長坂さんは稽古風景の動画なども紹介してくださり、参加してる高校生たちがなぜか(?)バンブーダンスをしている様子も!

参加者へのインタビューもあり、上演までの期待が高まりました。

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全国でも高校生と一緒に何か作品を創るという取組はあるようですが、これだけ継続的に行っている事例はほとんど無いという話もありました。

イベント終了後には、「高校生と創る演劇」の卒業生で劇団を立ち上げたという方ともお話ができ、どんどん次に繋がっているんだなと思います。

今回のテーマの一つは口伝とのことですが、演劇作品となることで、観た人に豊橋の文化が伝わっていくのも一つの伝承だなと思いました。

図書館も地域の情報を集約・保存し、次代へと繋げていく役目を担っていますが、今回のようなトークイベントを通じて伝えていくこともその一部かと思います。

これからもまちなか図書館では様々な企画を行っていきます!