イベント
ウェルカムゾーン
中央ステップ

視聴覚教育センターの学芸員であり、学生時代には南極観測隊のメンバーとして現地を見て来た職員による、科学の面白さや南極でのエピソードなどを伝えるトークイベントです。

  日時:令和5年3月29日(水)14:00~

  場所:中央ステップ

  話し手:視聴覚教育センター 杉浦裕紀

関連展示/密着!日本の南極観測隊  

会期/3月25日(土)~4月2日(日)

会場/3F アートスペース

南極観測隊の活動を紹介するパネルや、観測隊のメンバーが実際に使用した備品などを展示します。

レポート

春休みの時期に、子どもたちが聞けたら面白い話はなんだろうな…と思い、視聴覚教育センターの杉浦さんに相談して生まれた企画。

杉浦さんは学生時代に南極観測隊のメンバーとして、現地に行った経歴を持つ市の職員です。杉浦さんはその後天文学の道へ進み、今ではとよはしプラネタリウムでお仕事をされています。

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今回のタイトルには「南極観測隊・自分の目で見ることの大切さ」というサブタイトルがついています。これは杉浦さんと事前にお話した時に、杉浦さんが大切にしていると教えてくれたことです。小さな頃から自然と触れ合う機会が多かったという杉浦さんは、「自分の目で「ホンモノ」を見たい」と思い学芸員の道を選び、南極観測隊へも参加を決めたということでした。

お話自体は「そもそも科学って何?」という話から。

まちなか図書館にも所蔵のある人気科学漫画のセリフを引用しながら、こどもたちにもわかりやすく、興味を惹くお話でした。

杉浦さんが科学や宇宙に興味を持つようになったきっかけのお話を聴きながら、後半では実際に南極に行った時のお話。

現地で杉浦さんが撮影した写真や動画を観て、企画に参加してくれた子どもたちも目を輝かせていました。

テレビなどでしか観たことのない南極の様子を、実際に現地に行った人から聞くと臨場感もあり、非常に興味深かったです。

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杉浦さんは南極の氷(実物)も持ってきてくれました!

カメラで映しながらスクリーンで見ると、氷には小さな気泡が…?

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南極の氷は雪が降って積もったものが氷になっているので、その時空気を一緒に取り込みながら凍るようです。海水が凍っているわけではないんですね。

聴いている私も一緒に「へー!」と感心していました。

3Fアートスペースでは関連展示として、杉浦さんが現地で身につけていたアイテムや、南極での生活を紹介するパネル展示も行いました。

企画に合わせ選んだ館内の本も、多くの人に借りていただいて嬉しかったです。

本を読むだけではわからない世界も、実際に人の話を聴いて理解したり、もっと知りたいと思える気がします。

これからもまちなか図書館は、そういう機会を積極的に生み出せる企画をおこなっていきます!