イベント
ラーニング・クリエイティブゾーン
ワークショップスペース

親子で一緒に、図書資料を元にしながら豊橋エリアのことを調べましょう!また、調べた情報を共有する場合や発信していく際に気を付けるべきことなど、情報リテラシーについても学べます。

日時:86日(日)13301530

場所:3F ワークショップスペース

対象:過去5年以内に豊橋に移住してきた親子

定員:親子8

講師:海獺(ウィキペディア日本語版元管理者)

申込:719日(水)から、イベント予約システムにて受付。

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レポート

一般社団法人 移住者人材バンクと連携し、過去5年以内に豊橋に移住してきた親子の方を対象にした企画を開催しました。ウィキペディア日本語版元管理者の海獺さんによる情報リテラシーについての講義から、図書館資料を元に豊橋エリアのことを親子で一緒に調べてみる企画です。

調べる内容は、Wikipediaに載っている豊橋エリアの情報のうち、出典元が記載されていない物。つまり、情報の正確性が不明なものについて、図書館にある資料を元に正確な情報にしよう!という内容です。

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さて、まずは海獺さんによる情報リテラシーについてのお話。今の時代、簡単に個人が何らかの情報を発信することができますが、情報の取り扱い方を間違えると危険なことに巻き込まれることもあり得ます。海獺さんからは、そういったことについて丁寧なお話がありました。

印象的だった言葉は「ネットに書いて良い情報は、自宅の玄関に書いても大丈夫なものだけです!」というお言葉。普段私もSNSなどを利用しますが、自分の言動にも気を付けないとなと身が引き締まる思いでした。また、海外の動画で、インスタに自分の赤ちゃんの写真をあげている夫婦に、とある映像が見せられるものもありました。その動画では、インスタにあげている写真を元に、AIで大人になった姿が生成され、その大人になった子供が自分の写真がネット社会で悪用されるリスクを話し、やめてくれというもの。子ども達よりも、私含め親御さんの方がぞくっとしたと思います。

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その後は家族ごとに調べものの時間。各家族に1枚豊橋にまつわるキーワードのWikipediaの説明文章が配られます。やることは、そこに書かれている内容に誤りが無いかを確認すること。そのための手段として、図書館にある資料を用いました。言い方を変えると、記載内容に出典元をつける作業です。

すぐに情報が見つけられる家族もあれば、テーマによっては難しく中々見つからないご家族も…。豊橋に移住して5年以内、という今回の参加者の皆様としては、そもそも知らなかった豊橋の情報もたくさんあったと思います。

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ネットに掲載されている情報を鵜呑みにしすぎず、一次資料にあたってその情報の正確性を自分で判断するスキルは、今後どの世代にとっても必要となる知識です。そんな体験を、自分の住むまち、豊橋の情報を調べながらしてもらえると良いなという狙いがあったこの企画は、無事成功したと言えるのではないでしょうか。

一次資料の代表的な物が本であり、図書館はその宝庫です。今後も図書館を活用していただきながら、色々な知識を得てもらえると嬉しいなと思います。