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パフォーマンススペース

まちの人をゲストにお呼びし、参加者と気軽におしゃべりをする座談会です。

今回はPLATの「高校生と創る演劇」の元参加者で、その後そのメンバー間で劇団を結成された方とお話します。

  日時:令和5年3月28日(火)19:00~20:00

  場所:2Fパフォーマンススペース

  ゲスト:ジェシカ(劇団フィータル主宰)

レポート

不定期で開催している、まちの人を招いてゆるゆるとお話を楽しむ「夜会」。
今回は市内で劇団をたちあげ、演劇活動をしている劇団フィータル主宰/劇作家のジェシカさんをお招きしました。

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ジェシカさんは穂の国とよはし芸術劇場PLATが企画運営している「高校生と創る演劇」出身者で、その時のメンバーとともに劇団を立ち上げています。
メンバーは豊橋に限らず、関東や関西にいて、公演に合わせ集まったりしているようですが、ジェシカさんは豊橋を拠点としながら活動をしている方です。
今回は劇団フィータルで照明を担当している、まつもんさんもなんと関西からお越しいただき、色々とお話を伺っていきました。

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そもそもジェシカさんを知ったのは、以前「ぷらっとおしゃべり」という企画で僕が「高校生と創る演劇」についてのトークをしたあと、話しかけられたことがキッカケです。
夜会の最初は、そんなジェシカさんと知り合ったきっかけ話からお二人の紹介へと繋がっていきました。
ジェシカさんは元々演劇をやっていたかというとそうではなく、「高校生と創る演劇」が初めてだったそうです。
その時も演劇に興味があるというよりは、他の高校生たちと一緒に何かをやる体験がしたい!という気持ちだったそう。
看護学校に通っていたジェシカさんは、いわゆる普通の高校生と同じ青春をしていない!と思っていたらしく、「私も青春してやるぜと思っていた」と話してくれました。
そして実際に参加してみると、演劇の世界の常識に衝撃を受けたそうです。
それまでひたすら単語を覚えたり、公式を覚えたり、「正解はこれです」と教えられてきたのに、演劇の世界に飛び込んだら「正解は無い」と言われて混乱した、と。
「はい、あなたは今からスライムになってください」と言われて、すぐにスライムになれる他のメンバーを見て悔しいと思ったという話もありました。そういえば同じような話を、ぷらっとおしゃべりでも聞いたような気がします。
ジェシカさんはそこで演劇が嫌になったわけではなく、のめりこんでいったそうで、その後劇団を立ち上げるまでになりました。

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演劇人として生きていくと決めると、多くの人が東京や大阪を目指します。そちらの方が多くのチャンスがあるからでしょう。
しかしジェシカさんはあくまで豊橋にこだわっている、その理由について尋ねました。
ジェシカさんの答えは「豊橋が好きだ」ということと、「居場所を用意しておきたい」ということ。
ジェシカさんは「高校生と創る演劇」が終わったあと、演劇をやりたいのにどうすればやれるのかわからない状態になり、それならば自分で劇団を立ち上げてしまおうと動き出しました。
豊橋で演劇をやりたいと思った時に、その受け皿の一つになれれば良いという思いのようです。
また、「高校生と創る演劇」の同期の多くも東京に行ってしまったけれど、もしまた豊橋に帰ってくることがあるのであれば、その時「フィータルがあるよ」と言ってあげたいとのことでした。

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ジェシカさんの熱いお話を聞きつつ、参加者の皆さんも含めておしゃべりしていると夜は更けていき…最後にお二人に「豊橋とは?」という質問を投げかけると、「はじまった場所。自分が変われた場所」という答えが返ってきました。
「高校生と創る演劇」に参加して人生が変わったお二人。まつもんさんは関西で様々な舞台の照明を担当し、ジェシカさんは豊橋を拠点に劇づくりを続けていますが、二人の中で豊橋は大きな存在になれているようです。
お話を伺いながら、僕自身学ぶことの多い夜会でした。
また、別の夜にお会いしましょう。