イベント
ウェルカムゾーン
中央ステップ

穂の国とよはし芸術劇場PLATが企画制作をおこない、今年で12回目を迎える「とよはしアートフェスティバル『大道芸inとよはし』」。

この企画に対する想いや大道芸そのものの魅力、今年出演するアーティストの紹介等、「大道芸inとよはし」の魅力について図書館スタッフ増田とPLATスタッフが、大道芸プロデューサーも交えお話します。

どなたでも気軽にお越しください!

  日時:令和5年4月15日(土)16:00~17:00

  場所:中央ステップ

  話し手:橋本隆平(大道芸プロデューサー)

      吉川剛史(穂の国とよはし芸術劇場PLAT)

レポート

穂の国とよはし芸術劇場PLATが、開館前から行い今年で12回目を迎える「とよはしアートフェスティバル『大道芸inとよはし』」。

今回はその魅力や想いに迫ろうと、大道芸プロデューサーの橋本隆平さん、PLATのスタッフ吉川剛史さんをお招きし、トークイベントを開催しました。

1681624127290(1).jpg

まずはPLATの紹介から。

ほとんどの方がPLATに行ったことがあるということでしたが、一般の方でも部屋を借りて音楽の練習など、実践できる場所ですよ、というお話には驚いている方もいらっしゃいました。

「実践できる」というところにまちなか図書館と通じる部分がある気がします。まちなか図書館も本を読むだけではなく、実際に動画編集や画像編集ができたり、カッティングシートを作ることもできるんですよ。

ーーーーー

そして次にいよいよ本題へ。

まずは「大道芸とは?」というお話。大道芸は区切られたステージ上で行うパフォーマンスではなく、路上で行うパフォーマンスです。

最近では「大道芸=ジャグリング」というイメージが強くないですか?と橋本さんに尋ねると、橋本さんも同意していました。

ただ、昔はジャグリングなんて存在も知られていません。日本であればガマの油売りや南京玉すだれ、猿回しなどが有名どころだったはず。大道芸の中でジャグリングをやる芸人が非常に増えたため、そのような印象になっているのだろうとのこと。

『大道芸inとよはし』では、様々なジャンルのパフォーマーが揃うということで、詳しい紹介は後半にて…。

ーーーーー

後半に入る前に、僕から少し昔の大道芸について紹介しました。

豊橋市図書館には特色あるコレクションが多くありますが、その中でも今回は橋良文庫などから資料をピックアップ。

まずはかつてのジャグリング「綾織り」を紹介。

『人倫訓蒙図彙七 所作入由来入』(1921.6 中央図書館・橋良文庫所蔵)より当時のイラストを紹介しました。

子どものすぐそばで鎌やらを投げている様子に驚いている方もいらっしゃいました。

同じく「放下」も。

イラストでは皿回しをしている様子があったので、僕が皿回しを実演して、見比べてもらう時間も用意しました。

昔も今も変わらない部分が多くあります。

最後に紹介したのが「龍鼓」。

こちらは『年中行事絵巻考 巻三』(1920.2 中央図書館所蔵)よりイラストを抜粋。よーく見ると、現在のディアボロと呼ばれる道具と同じものを使っている様子がみられます。

『年中行事絵巻』は平安時代の世俗や文化について書かれたものとされているので、それくらい昔から同じような形状で披露されていたんですね。現代のイベントを紹介しながら、図書館のもつ資料も紹介することで、図書館資料に興味を持ってくれた方もいるのではないでしょうか。

(ご紹介した資料を見たいという方は、中央図書館にお尋ねいただくか、国立国会図書館デジタルコレクションでも閲覧できます。)

ーーーーー

さて、後半戦は今年の『大道芸inとよはし』について。

1681624127176(1).jpg

様々なパフォーマーについて、橋本さんより紹介していただきました。

本当に多岐にわたったジャンルのパフォーマーが勢ぞろいだな…という印象。

『大道芸inとよはし』は昔から演者が素晴らしく、どの会場に行っても新しい刺激を受けることができます。

コロナ禍で野外での開催が難しい時期もありましたが、今年は久しぶりの野外開催ということで、期待が高まりますね。

橋本さんは全国の大道芸企画を見てきている方なので、「他都市と豊橋の違うところはありますか?」という質問を投げかけました。

橋本さんは「正直そんなに違いは無いんですよ」とお話しつつ、初めて豊橋で大道芸企画をやった時のエピソードを語ってくれました。

そのエピソードは、「初めての企画の時は、色々な出来事が重なった結果、大道芸人の多くがスタート時間に間に合わなかったこと」そして、「それでも豊橋の人々は大道芸人が到着するまで待ってくれていたこと」。

いつ来ても歓迎してくれる、そんな雰囲気があるのが豊橋だというお話をしてくれました。

-----

大道芸人にとっても、市民にとっても、待ちに待った野外での大道芸。きっと素敵な二日間になると思います。

開催は54日・5日の二日間!

ぜひまちなか図書館と合わせて豊橋のまちなかへ足をお運びください。

とよはしアートフェスティバル 大道芸inとよはしの詳細はコチラ